◆本文の前に脱ステについて◆

このブログは脱ステロイドを推奨するためではなく、今脱ステで苦しむ方々の励みとなり、役立てればと始めましたことを、あらかじめご理解いただければと思います。
それでは本文へお進みください^^

コロナ自粛期間に脱ステロイドはじめたいとお考えの方へ。脱ステを失敗したくない!のなら始める前に読むブログ

脱ステ中の写真 脱ステブログ
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最近、ブログやInstagramをご覧になる方から、
「このコロナ自粛の時期に脱ステロイドを始めてみようと思う」
というご相談をいただくことがあります。

この時期、ずっと家にいるのであれば
「自分も脱ステロイドを始めてみたい」
というお気持ちはよくわかります。

また、この時期だからこそ、脱ステロイドをお勧めする方もちらほら見かけます。

否定はしません。

でも、勢いではじめるには、起こることが壮絶すぎるのではないかとも感じています。

脱ステロイドは、終えた人の写真やブログばかりをみているとすごく良いことばかりのように感じますが、リスクも多くあるのです。

実際に、覚悟や知識なく勢いで始めてしまうと、あまりの辛さに耐えられないだけでは無く、皮膚感染症などに感染してかえって悪化したり、ひどい場合には入院などもあります。

実際に、私の弟もアトピーの炎症を放置していたことをきっかけに、全身の帯状疱疹にかかり、入院したことがありました。
(全身痛みに襲われてすごく辛そうな上に、帯状疱疹の痕もしばらく残っていました)

そのため、今回のブログでは、脱ステをはじめる前に知っておくと良いことをご紹介したいと思います。

脱ステロイド開始のタイミングを決めるただ一つの方法

脱ステロイドを開始するのに、春がおすすめ、秋がおすすめ、などと言われていますが、正直、いつ始めても身体に起こることは大概同じです。

そして、お勧めの開始タイミングは、その人それぞれの主観です。

なので、その時期を逃したからダメだということもありませんし、その時期を待たなければならないということもありません。

タイミングを測る上で重要なのは、人がお勧めする時期に合わせることではないのです。
では、どうやって決めるのか…

脱ステロイド開始のタイミングを決めるのは想像力

大切なのは、何が起こるのかを知った上で、自分がその期間どんな生活をする可能性があるのか想像することです。
人の意見はそのヒントでしかありません。

  • 浸出液の期間はどんな洋服を来て過ごせば楽なのか
  • 落屑の期間はお部屋の中がどんな風に汚れるのか
  • 一番酷い期間はどうすれば外出せずに過ごせるか
  • 不眠の期間は眠れない間どんな風に過ごそうか

正直、現代の生活では室温を調整することは容易いので、
どの季節に始めても様々に工夫できてしまいます。

それよりも、
・誰かがこの期間がオススメと言っているから逃したら来年!
・今、自粛期間で仕事がお休みだから、今のうちに脱ステしてしまおう!
焦って始めてしまうことのほうがリスクが高いです。

こんな状態が全身で3〜4カ月続くことも覚悟して
どんな生活となるのかを想像してみましょう
(もっと軽い人もひどい人もいます)

脱ステロイド中の感染症リスク

冒頭でも少し書きましたが、以前弟がアトピーの放置がきっかけで帯状疱疹を起こし、入院したことがあります。

また、私自身も足首にあった掻き傷から細菌が入り、蜂窩織炎(ほうかしきえん)という足が象のように腫れ上がる炎症が起きた事もあります。

これらは脱ステロイド中に起きた訳ではありませんが、
脱ステロイド中は、身体中が傷だらけになるため、これらのリスクが高まります。

また、傷だらけということは、粘膜が表に出ているようなものなので、
通常は目鼻口など限られた部分にしかない粘膜の範囲が広まるということです。

ウイルス感染の危険性が上がることは容易に想像がつくと思います。

左足がびっくりするくらい腫れてしまいました。
これ、放置すると壊死する可能性があるようです。。。

コロナ感染リスクが高い今は本当に始めどきなの?!

「仕事をしていない今しかない!!!」
というような、短絡的な方法で脱ステロイドを決めることはオススメしません。

感染症が起きれば、命の危険があるものもあり、
どうしても病院に行く必要が出てきます。

今の時期に病院に行くことのリスクは、アトピーや脱ステをしていなくても感じる方が多いのに、さらにウイルス感染リスクが高い状態で行かなければならなかったら?

私だったら…よほど薬が効かなくてどうにもならない状態でなければ
絶対に手を出さない時期だなと感じています。

そして、今するかしないかという話は横に置いておき、
どのタイミングで始めるかということに話を戻すと
季節的なタイミング設定をしたほうが良い方もいます。

必ず脱ステタイミング設定が必要なのは花粉アレルギーなど季節のアレルギー持ちのかた

春は脱ステにオススメされやすい季節です。
少し暖かくなり始めて、浸出液や落屑の期間が夏ほど不快ではないと感じる方が
多いということでしょう。

でも、それも人それぞれ。

  • 花粉の時期にステロイドもやめて本当に大丈夫?
    (花粉の時期の悪化と重なってさらにひどくならない?)

私は、花粉症というほど酷いものではありませんが、
花粉の時期は顔が痒くなったり、
顔や腕など表面にでるアトピーが悪化しやすい時期でした。

また、抗ヒスタミン剤は腸内環境を整えるどころか、
善玉菌を弱らせやすいと言われています。

そんな時期に始めたら、良くなるどころかバリア機能が破綻して
感染症リスクも上がりそうな気がするのは私だけでしょうか?

脱ステで体質改善をすることで、腸内細菌バランスが良くなり、
アレルギーが出にくくなることもありますが、半年や一年後のこと。
脱ステし始めは一気に悪化しやすくもあるので、
もともとアレルギーをお持ちの方は、リスクをしっかりと勘案することがとても重要です。

また、良くなってきている時期に、花粉の季節に差し掛かると、
一時的に悪化する可能性もあります。

正直、絶対悪化させない方法なんてありません。

でも、悪化する可能性を覚悟しておくのと、しておかないのでは、
実際悪化した時の受け止め方が全然違います。

「え?なんでこんなに頑張ってきたのに悪化するの?!これってリバウンド?!どうしよう!!!」
と右往左往するか

「あぁ、花粉の時期だからしょうがないよね。自分は今まで結果を出してきたのだから、この季節を乗り越えればさらに良くなる。このまま続けよう」
と思いながら過ごすのか。

大切なのは良くなるという楽観だけではなく、悪化のリスクも覚悟しながらも
良くなる未来を信じて積み重ねるということ。

その想像力を始める前に持つことで、
「あぁ、やはりきたか。」
と落ち着いて乗り越えて行けるようになるのです。

次のページでは脱ステロイドを成功させるために最も重要なことを紹介

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