脱ステロイドを始めた頃はまだ仕事をしていたので、外との関わりも多く、
私の症状をみて親切にアドバイスしてくれる方も多かったのですが、
それがかえって負担に感じていました。
アトピーが表面に出ていた時期も、
「アトピーなんですか?」
と寄ってきては聞いてもいないのに
自分のオススメの商品などを延々と紹介してくれる人がいたり。
わかってるんですよ。親切だって。
よーくわかっているんです。
でもね、全然嬉しくないんですよ。
むしろ面倒なんです。
さらにね、
「親切に色々言ってくれるのに面倒なんて思う私ってなんてひどいんだろう」
とか思い始めたりするわけです。
これって、きっと私だけではないのではと感じています。
そんな的外れな親切について感じてきたことや、対策について
また今後、私自身が人に同じような思いをさせないためにも
バッサリ気味にまとめてみたいと思います。
親切の押し付けにご注意!母の病気を通して学んだこと
実は、今回の記事については、私自身のアトピーだけでなく
母が病気になった折に、様々な人からアドバイスがあり、
私自身にはコントロールできないことを、様々に言ってくれる方々がいました。
「こうしなきゃダメよ」
「あれはダメよ」
「これがいいのよ」
わかっているんですよ。十分。
親切で言っていただいていることも
それが良いことだと信じているということも。
でもね、いろんな人が色々なことを言ってくるんです。
その上で、本人の体調を加味しながら試行錯誤しているのに
あーでもない、こーでもないと言われると
「聞いてもいないのにうっせーわっ!!」
となるわけです。
とはいえ、全ての意見を押し付けに感じていたわけではありません。
心からこの人の話を聞きたいなと感じた人もいました。

様々な発見や気づきをもらいました。
親切と押し付け何が違うの?!見分けるポイントを紹介
さて、親切と押し付け、どう違うのか。。。
それは、あなたが
「めんどくさっ!」
と思った瞬間にもう、それは押し付けです。と言いたいところですがw
めんどくさっと思うのに理由がありました。
そこにはどんな違いがあるのかをまとめました。
親切と感じる人には共感や理解と思いやりがある
この人は親切でお話してくださっているのだなと感じる方の特徴は以下の通りです。
- 同じ経験や似た経験をしている
- 辛さを知っていてくれる
- 簡単にできないこともあるというスタンス
- 聞かれたら答える
- 自分から余計なアドバイスは言わない
- アドバイスしたことへのフィードバックを求めない
こうゆう方のお話はすごく素直に聞けて、私自身も背中を押してもらえるので、
時々会いに行ってたわいのないお話をしていました。
押し付けに感じる人の特徴
一方で押し付けに感じられる人の特徴は以下の通りです。
- 自分が経験した訳ではない
- 聞きかじった知識・情報を教える
- 安易に否定する
- 話したくなくても根掘り葉掘り聞いてくる
- 聞いていないのにアドバイスしてくる
- 自分のアドバイスを行ったかフィードバックを求める
特に、母が病気の時は習い事の先生や、親戚、母の友人など
色々な人が勝手に誰々に聞いてきてくださり、
様々にアドバイスしてくれる上に、
「どうだった?」
とフィードバックを求め、
自分のアドバイス通りに行わないと簡単に
「ダメよ〜」
なんて言うのですが、弱っている時ってその
「ダメよ〜」
と言う軽い一言にさえも泣きそうな気持ちになり、
親切のようでいて、相手を傷つけるのならただの押し付けなのだなと感じたものです。
というか…私もそうだったのではないかと
母の病気との関わりを通して自分自身を振り返り、
今後誰かにこんな思いをさせたくないと心に決めたものです。
正直、押し付けに感じる時というのは
「アドバイスしたい」
「私、親切でしょ」
「ありがとうと言って」
みたいな欲求をグイグイと感じます。
おそらく、元気な時であればそんな風に感じることもないのでしょうが、
目の前の病気で精一杯な状態で起きた場合は、
心に余裕がなくなっているので特に強く感じていました。
親切で言っている人にとっては失礼な話でしょうが。。。
受取り手が親切に感じられなければ、それはもう親切ではないのです。
押し付けに出会った時の3大対処
対処1 離れられる相手は即離れる!
瞬間的に
「えっ?!そんなのムリっ!!」
と思う方も多いのではないでしょうか。
私自身、関係は壊さずにうまく立ち回りたいタイプなので、
昔の私だったらムリっって思ったかもしれません。
でも、離れてみると思うのは、
「大事な人はあまり余計なことは言わないな」
ということ。
長年の友人などは、状況を話せば、私が大丈夫になるまでずーっと待っていてくれました。
離れられる人、離れられない人、適度な距離感を保てる人。。。様々です。
実際に離れることができないまでも、
今おつきあいのある方々が、自分にとってどんな存在なのか、
本当にこの人が大事なのか、付き合う必要があるのか、
改めて考える機会にもなるかもしれません。
対処2 感謝を沿えて不要と伝える!
上で離れると書きましたが、どうしても離れられない人がいます。
家族です。
夫の場合は、母の病気療養を一緒に過ごしたので、私の療養中も余計なことは全く言わずにいてくれましたが、父や親戚は過剰に心配して、にわか知識を色々と送ってくれたものです。
内心
「お前がにわかで調べたことより、100倍は調べて検討してるわっ!!」
と思ったことを
「お父さん、心配してくれてありがとう^^
でもね、お父さんの調べてくれたこと、全部知ってるの。
多分私、お父さんの100倍以上は調べているし、
お父さんは今の私しか知らないけど、すごく良くなってきているの。
だからね、心配なのに申し訳ないけど、
知っていることをあれこれ言われると
ただでさえ眠れなかったり痒かったりでイライラするのに
さらにイライラしたくないのね。
だから、見守っていてくれるかな。
お父さんも自分が色々調べてダイエット頑張っているのに
色々資料送られてきたら嫌でしょ?
でもね、心配してくれるのはすごくわかっているんだよ。ありがとう。」
と早めに伝えました。
ちなみに、母の時も伯母などにも感謝を伝えた上で、
気持ちはわかるが、色々言われると、こちらもキツイと伝えたところ
確かにそれもそうだと思ってくれたようで、
ただ励ましてくれる側に回ってくれました。
これについては、関係性もあるので、なんとも言えないのですが、
相手が心配してくれている気持ちに最大限に感謝する
(たとえいらないと思っていても)
が大きなポイントになります。
家族の場合は本当に心配してくれている分、
大きな負担に感じることも大きいですが、
味方になってくれると、安心感も大きいです。
なので、自分が負担に感じることなどは早めに上手に伝えることをオススメします。
対処3 これは親切ではなく押し付けと、ただ割り切りスルーする
上の2つは何かしらのアクションだったのですが、
3つ目は、表に出さず、ただ、心の中で済ませます。
押し付けにあっている時、何が困るって、
「親切で言ってくれているのに」
と負担に感じる自分を責めてしまうこと。
ただでさえアトピーや脱ステ中は痒みや不眠など様々なストレスがある状態なのに、
さらに自分を責めてしまう要因を作るのは絶対に避けたいところ。
自分が求めていないことをされたことに
面倒だな、嫌だなと感じることは自然なことなのです。
そして、何よりも守るのはあなた自身です。
人は弱っている時、どうしても受け止められるキャパシティが少なくなります。
そして、それは弱っていない時の自分や、他の誰かと比べるものではありません。
いつもの自分なら気にならないのにとか、
誰かのほうがもっと受け入れるのではとか、そんなことと比べずに
今の自分のキャパシティはこれぐらいなのだなということです。
そして、その自分のキャパシティを守ることに集中していいのです。
だから、相手にとって親切でも、
自分にとってはただの押し付けとなることがあるのだなとただ感じるだけで、
「親切に応えられないダメな自分」
などと思わなくなるので、それだけでもオススメです。
親切という名の押し付けに気づくとひとまわり大きく居心地の良い人になる
ここまで、親切が押し付けになるということ、対処法について書いてきましたが、
実は、これに気づくこと自体が大切なことだったと感じています。
母の病気を通して、さらには私自身の脱ステロイドを通して、
私自身が誰かに対して親切のふりをしながら押し付けていなかっただろうか。。。
とよく考えるようになりました。
私の場合は昔よく夫に
「お前が勝手にしたことで俺は頼んでいない」
と言われて喧嘩になることが多かったため
親切が全て喜ばれる訳ではない
ということはよく知っていました。
そして、そんな時は大概
「私がやってあげる」
という言葉を使っていました。
それは相手が求めたかではなく、自分が親切を押し付ける時に自然と出ていることに気づいたのです。
そして、そんな時は大概
「やってあげたのにそんな言い方するなんて!」
今ならわかります。
相手が求めていないのに、勝手に見返りを求めて親切していたのだなと。
特に、夫と妹との関係は、私が押し付けることが多かったのだろうと今は感じています。
そして、母や自分の経験を通して感じたのは、
ただ、信じて見守ろうということ。
それだけで、すごく温かく安心できる気持ちになるから。
そんなことを考えるようになって、妹との関係性も変わりました。
いつも反発していた妹が反発しなくなったのです。
妹の反発は、私の押し付けにもあったことに気づき、
押し付けをしなくなったことで、
周囲が感じる私への苦手意識や居心地が変わっていくことを感じました。
嫌な経験は自分の糧になっていく
今回に限らず、嫌だなと思うことって、そこかしこにありますよね。
「フツーそんなことするか?!」
「そんな言い方する??」
つい、怒ってしまったり、悲しんでしまったり、様々に反応してしまいますが、
嫌だなと感じることは、
自分が人にされたくないこと
であるとともに
自分が人にしたくないこと
でもあるなと感じるのです。
それに気づくと、怒りや嫌悪を感じる前に
「あぁ、こうゆうことは人にしてはいけないな」
と落ち着いて考えるようになりました。
そして、その気持ちに気づかせてくれたことに感謝すら感じる余裕も出てきています。
今も全部が全部許せるかというと、そんなこともないのですが、
そんな風に自分が嫌だなと感じるものと向き合っていくことができるようになったのも、
母の病気や自分のアトピーが気づかせてくれたのかなと感じています。
まとめ
ということで、本日は母の病気や、自分のアトピー・脱ステロイドを通じて感じてきた
親切と親切の押し付けについて書き綴ってみました。
私と同じように感じる方も感じない方もいらっしゃることと思います。
そして、同じようにできる方もできない方もいることでしょう。
でも、どんな方にも言いたいのは、
誰かの言葉に振り回されて自分を責める必要はないということ。
どうぞ、ご自分の気持ちを大切に過ごしてくださいね。
そしてご自分の気持ちを大切にすることが、
あなたご自身のアトピーや脱ステロイドの成功の一助にもなると心から信じています。
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